2016年9月に読んだ本
2016-10-01


9月は冊数多し。とはいえ、100ページくらいの本が多いのはご愛嬌。本棚の北野勇作作品の棚卸し的な月。あと、西尾維新読むのは実は初めてだったりする。
(使ってなかったソーシャルライブラリーの日記書き出し機能を使ってみたらけっこうこの日記の作業が楽になった(笑)。ついでに転記してなかった評価点も今月から入れることにしてみた。☆五つで満点)

■北野 勇作『きつねのつき (河出文庫)』 河出書房新社
 読了(2016-09-03) ☆☆☆★

 出版時期的には大震災後でタイムリー感があった、とのことだが、なんだかわからないけど世界がいったん滅んでしまった後の市井?の生活感を描くというモチーフは北野勇作的には普遍的なテーマといえるだろう。
 本作は起こった「災害」の内容はなんとなくナウシカとかエヴァとか連想させるが、赤ん坊が子供になっていく過程を見守る父親、というあたりにはご本人の体験、心象もモチーフになっているのかもしれない。

■アルフレッド・エドガー・コッパード『天来の美酒/消えちゃった (光文社古典新訳文庫)』 光文社
 読了(2016-09-04) ☆☆☆★

 文庫で読めるコッパード。定型の枠には収まらないアイデア、展開でまさに「奇妙な味」としか呼びようがない。

■西尾 維新『掟上今日子の備忘録』 講談社
 読了(2016-09-10) ☆☆☆

 寝るごとに記憶がリセットされる忘却探偵のシリーズ第一作。短編それぞれに工夫がありつつ、ラストの謎解きにはちょっとうるっとくる仕掛けもあり、なかなか楽しめた。
(しかし、初めて読む西尾維新がこのシリーズでよいのか?)

■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その1〉かめ (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-11) ☆☆☆★
■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その2〉とんぼ (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-14) ☆☆☆★
■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その3〉かえる (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-17) ☆☆☆★
■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その4〉ねこ (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-18) ☆☆☆☆
■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その5〉ざりがに (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-18) ☆☆☆★
■北野 勇作『北野勇作どうぶつ図鑑〈その6〉いもり (ハヤカワ文庫JA)』 早川書房
 読了(2016-09-19) ☆☆☆★

 本棚を整理していて発掘したので一気読み。北野勇作の短編を巻ごとにテーマ(どうぶつ)を決めて全6巻で出版する。各巻の作品セレクト、装丁、付録折紙、カバー裏のジオラマまで、何という贅沢な企画だったことか。いや、楽しい楽しい。
 トピック的には、定番の「かめ」の巻は記念すべき『カメリ』デビューの巻でもある。「かえる」の巻はホラー風味(+演劇モチーフ)の短編を集めた1冊。これは著者がやっているという朗読で聴くとけっこう怖くてよいのではないかと思った。「ねこ」の巻は、昭和の映画、流行、マンガをモチーフにした切ない喪失感を描く短編3編。

■吾妻 ひでお『吾妻ひでお ベストワークス 悶々亭奇譚』 復刊ドットコム
 読了(2016-09-14) ☆☆☆★

 表題作の他、『パラレル狂室』や『みだれモコ』などを収録。読んでみると、画風的にも作風的にも統一感があって、このセレクトの手があったか、と思わせる好アンソロジー。わかりやすい例でいうと『やけくそ天使』の初期くらいの感じで、多少雑に描き飛ばしているくらいの画風が、リアルタイムで読んでいた頃には多少物足りなく感じたこともあったのだが、今読むとちょうど作風にもマッチしていたんだな、と思える。アナーキーなキャラとアナーキーなギャグの連発が今読むとかえって新鮮。

■西尾 維新『掟上今日子の推薦文』 講談社
 読了(2016-09-17) ☆☆★


続きを読む

[小説・マンガ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット