2022年6月に読んだ本
2022-07-16


コミックブームに移籍していたやまじえびねの新刊がなんと2冊同時刊行!? ということで、旧作を引っ張り出して時ならぬやまじえびね祭り。

6月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:3295
ナイス数:94

[LINK] (禺画像])〓〓ビーバのそらのたび―せかいをぐるっといえめぐり感想
★★★
ビーバーのビーバが、世界にはどんな家があるんだろう、と旅に出た。途中、気球で旅するアキタに拾われて、二人で世界中を縦横無尽にめぐる。マンガっぽい画風でデフォルメされてはいるものの、それぞれの動物の家の実際の特徴を生かしつつ、絵本らしいお遊びも満載。周囲にちまちま描き込まれた他の動物たちを探す楽しみもあって、何度でも楽しめるタイプの絵本。
読了日:06月01日 著者:マグナス ウェイトマン


[LINK] (禺画像])〓〓みどりのゆび: 愛蔵版感想
★★★☆
ふしぎな「みどりのゆび」を持った少年チトの物語。戦争をめぐる寓話とも言える古典。訳者後書きの日付が自分の生まれた年1965年であることを思うと、現代の世界情勢はなんともやりきれない。2005年に付されたペン画とカラーのイラストを収録して2009年に出たこの版は、岩波書店というより、どこかのひとり出版社が出したのか、と思うくらいに読む人の手に馴染む。
読了日:06月03日 著者:モーリス ドリュオン


[LINK] (禺画像])〓〓小さな手 ホラー短編集4 (岩波少年文庫 627)感想
★★★☆
岩波少年文庫のホラー短編集の4巻目は表題作の「小さな手」をアンソロジーのテーマ的に扱ったように、直接「手」をメインにした「猿の手」「五本指の獣」をはじめ、統一感のあるセレクトと配置。カポーティ、スティーヴンスン、キプリングまで、あまり読まれていない短編を選んであるのもいい。また、ビアス「月明かりの道」を読んだ芥川龍之介「藪の中」の発想につながった、というのも興味深い。まあ、叢書の想定より対象年齢高めなアンソロジーシリーズ、という感じだけど、金原さんにこの試みをする場があるのはいいことだと思う。次にも期待。
読了日:06月05日 著者:


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