6月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:3685
ナイス数:58
[LINK] (禺画像])〓〓カウント・ゼロ (ハヤカワ文庫SF)の感想
★★★☆
一見関連性がわからない企業間のヘッドハンティングをめぐるピカレスクアクションと、駆け出しの電脳カウボーイの青くさい逃亡劇と、美術商の女性への謎の探索依頼が互い違いに語られ、徐々に物語が溶け合っていく。とにかく人がバタバタ死ぬ。スピード感があって読みやすく、物語としてもめっぽう面白い。内容は佐藤史生なら『ワン・ゼロ』、後継でいえばケン・リュウの神々三部作はこの系譜かな。面白いけど、電脳の新しさは前作に負っていることもあり、日本の読者はあまり驚きは感じなかったかもしれない。
読了日:06月01日 著者:ウィリアム ギブスン
[LINK] (禺画像])〓〓超人ロック 冬の虹(1) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★
気になっていた『超人ロック』ゼロと言うべきエピソード。この時点でも年齢不詳(笑)。スキャナーという用語はやはりコードウェイナー・スミスへのオマージュか。シリーズを知らなくても近未来(一部のガジェットは時代遅れになりつつあるが)スパイアクションとして読める仕立て。軌道エレベーター建設をめぐる陰謀劇。人種の描き分けが職人芸的。
読了日:06月04日 著者:聖悠紀
[LINK] (禺画像])〓〓超人ロック 冬の虹(2) (ヤングキングコミックス)の感想
★★★☆
画用紙の質感を生かした彩色の表紙が目を引く巻。ロックの能力はおそらく若返りの他、千里眼とテレパシー……だったところ、見よう見まねで念動も身につけた、というくだりがあり、後には使えない能力がほぼない最強のエスパーとなる萌芽も地味に仕込んである。とはいえ、限られた能力しか使えない中での精神戦はなかなか新鮮。あと、無茶な肉弾戦(笑)はこの当時から、というのもある意味納得。
読了日:06月04日 著者:聖悠紀
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